『あー…、疲れる。』

常に家にいる僕は、小学生以下な程体力がなくなっていた。
テレビに目を向けた

{一昨日、16歳の女の子が遺体バラバラの状態で見つかりました。どの衣装にも、ゴシックのような衣装が着せられており、殺じ―――――}


『…ゴシック、か…。』

僕は歩く、殺人のニュースなんか見たくない。

最近は暗くなる前に殺人鬼が動き、一番町が赤く照らされる時に誰か殺される。

殺人鬼の顔は誰も知らない、見た人がいないから。
ただ、ただ単純な事だ。

『殺人鬼なんか、どうせ変なおじさんだ…。』

そう呟き家に帰った。