ありがとう、と一言メールをしておいた

そして、直し込んでいた制服をクローゼットから出し
適当に埃を払った

『クロノスが居るから…大丈夫だよね』

そう信じ、早めに眠った。

そして夢の中で目覚めるとラートリーがいた

『あら、こんばんは』

僕を見るなり、近寄ってくる。

『こ、こんばんは…』

一応僕も男だ…。彼女は特別胸が大きい訳ではなさそうだけど、胸元が空いた、ショートパンツという挑発的な格好をしていたので、つい見入ってしまう。

寄せられていない、胸の間の影が逆に艶やかだ…。

『あ、…ごめんなさい…貴方には、まだ早いかな?大人の女の体は…』

『あ、ふ…あ…す、凄く…ドキドキしますっ』

顔が熱い、絶対顔赤い、恥ずかしいっ

『い、いやらしい目で見てる訳じゃないですよっ』

そういって、慌ててラートリーの肩を掴んだ

柔らかくって、さらさらで低い表面体温が、手に伝わってくる

『ふふ、お触りは禁止よ。』

そういい、僕の頬を両手で包み込み

『でも、私から触れるのはいいのよ』

そう言い、ニコリと笑った。

『…う、すいません…女の人と…話すの、恥ずかしくて…』

『いいのよ、貴方みたいな純粋な子、可愛いじゃない?』

『う…、可愛い?』

『えぇ、可愛らしいわ。そろそろみんな揃うかしら?ふふ…また二人の時にお話しましょうね、クレイスくん』

小さく手を振ると、ラートリーも笑いながら振ってくれる。

優しいお姉さんで良かった…と、うっとりしていると

『おい、クレイス。』

クロノスがすれ違いにやってきて
ティッシュを顔に押し付ける

『ふぎゅっ…、何?』

『鼻血、拭きな…ラートリーに興奮しすぎ。』

『へ…?』

と、見ると手の平に血が滴っていた

クロノスにもらった、ティッシュを丸め、鼻に当てておいた。