「どうしたの?大丈夫?」

ああ、私、叶夢にも心配掛けてる。
でも、頼っちゃダメだ。

「ううん。なんでもない!学校行こっ!」

「…うん。」

叶夢に相談なんて出来ないし。
叶夢の事好きってバレる。
本当にどうしよう。


…あ、お兄ちゃん…お兄ちゃんだっ!
そうだ!お兄ちゃんに相談すればいいんだ!

ちょっと気が楽になった。
よかった。

学校着いたらすぐ行かなきゃ。

「祈里、今日は伊織といっしょに登校しないの?」

「え…あ、それは…」

「言いたくなかったらいいよ。」

「…ごめん」