池田屋の外では新撰組隊士たちが近藤の身を案じながら中の様子を伺っていた。
「心配なので見てきます」
沖田が名刀・菊一文字を手に池田屋に突入する。ビーナスの間に押し入った沖田を待ち受けていたのは驚くべき光景だった。
半裸の男たちによって組み立てられた肌色のピラミッドと、そのピラミッドを前に激しいキッスを交わす一組の男カップル。
 沖田は肌色金字塔の頂上に自らの上司である近藤を発見した。
「おう、沖田。お前も登って来いよ」
「もうっ!何やってるんですか?」
沖田は半裸の男たちを踏みながら肌色の塊を登った。足元では踏みつけられた男たちが「おぉう・・・」「こんな年下の美少年に踏まれるとは」「この背徳感がたまりませんなぁ!」と密やかな悦びの声を上げる。
「局長、もう帰りましょうよ」
「帰ったらなにかご褒美くれる?」
「・・・土方さんがお仕置き準備して待ってますよ」
ビクゥッ!近藤の身体が反応した。
「うん、僕帰るゥ・・・」
近藤と沖田の足元で、男たちの筋肉が震えていた。