「貴様らぁー!」
変態たちの願いに答えるつもりはなかったが、沖田は彼らの上に飛び乗った。
近藤と斉藤、男たちの悲鳴が上がる。
「なっ!?」
瞬間、沖田の下腹部の下の、二人の男のさらに下、1階から、熱いなにかが響いてきた。
(またか・・・お前らは、よほど粛清が好きらしい・・・)
それは、土方の声ならぬ声だった。
「ひいィ!」
急いでその場から逃げようとする沖田を、下から近藤と斉藤が捕らえた。
階段が踏みしめられてきしむ音が、だんだん、彼らに近づいてくる。
「はっ、放せ!今日の僕に過失はないぞ!」
「ふふふ、僕悪い子じゃないよォ!か・・・そのセリフも、ディ・モールト良いだな!」
近藤が上ずった声で答えながら、さらに強く沖田の体を引き寄せた。それに、
「ゲーゲッゲッゲッゲ!」
斉藤の不気味な笑い声が重なる。
「そんなじゃなく、あっ!」
沖田の抗議も虚しく、ガラリ、と三人のいる部屋のふすまが開かれた。
(僕もセットメニューになっちゃったのかなぁ・・・)
沖田はあきらめて、体のちからを抜いた。