つい声が大きくなってしまった沖田を、土方が鋭く睨みつける。
「そこの二人。ちゃんと俺の話を聞いていたのか?今回の流行風邪予防の、注意点を言ってみろ」
「ええっと・・・」
口ごもる沖田に代わり、斉藤が行儀良く右手を上げて、指されてもいないのに答える。
「はーい、風邪をひいている人とベロチューをしてはいけない、どうしてもしなければならない時には、相手が寝ている隙に『キミがかわいすぎるからイケナイんだゾぉ』って言いながらする、です!」
斉藤は、笑顔でさらに付け足した。
「昨日の晩、寝ている沖田さんにこっそりしました」
「さっ、斉藤、キサマ!人が寝てる隙に!」
「お前ら、人が真剣に話しているというのに!」
土方が竹刀を上段に構え、沖田と斉藤に向かって一歩、歩を踏み出す。
そのとき、稽古場に、一人遅れて近藤がやってきた。
「恋の病は気から!水際対策が失敗したのなら、接近戦で愛を確かめ合おう!」
近藤は、甲冑姿だった。
「そこの二人。ちゃんと俺の話を聞いていたのか?今回の流行風邪予防の、注意点を言ってみろ」
「ええっと・・・」
口ごもる沖田に代わり、斉藤が行儀良く右手を上げて、指されてもいないのに答える。
「はーい、風邪をひいている人とベロチューをしてはいけない、どうしてもしなければならない時には、相手が寝ている隙に『キミがかわいすぎるからイケナイんだゾぉ』って言いながらする、です!」
斉藤は、笑顔でさらに付け足した。
「昨日の晩、寝ている沖田さんにこっそりしました」
「さっ、斉藤、キサマ!人が寝てる隙に!」
「お前ら、人が真剣に話しているというのに!」
土方が竹刀を上段に構え、沖田と斉藤に向かって一歩、歩を踏み出す。
そのとき、稽古場に、一人遅れて近藤がやってきた。
「恋の病は気から!水際対策が失敗したのなら、接近戦で愛を確かめ合おう!」
近藤は、甲冑姿だった。