今年もあと数日を残すのみとなった十二月二十四日、赤白のチャンチャンコを身に纏った近藤が、ドナドナの背にまたがりオトコパレスの庭を闊歩していた。
「近藤さん、それは何なのですか?」
縁側に腰を下ろした沖田は、上司の不審な行動に眉を寄せた。
「総司よ、今日は西洋の縁日の、クリスマスなのだ。これはクリスマスの日に、山から街に下りてくるサンタという鬼の格好さ」
得意顔で説明するドナドナ上の近藤の足に、興奮した斉藤が「ギブミーチョコレート、ギブミー!」と大声を上げながらすがりついた。
「近藤さん、それは何なのですか?」
縁側に腰を下ろした沖田は、上司の不審な行動に眉を寄せた。
「総司よ、今日は西洋の縁日の、クリスマスなのだ。これはクリスマスの日に、山から街に下りてくるサンタという鬼の格好さ」
得意顔で説明するドナドナ上の近藤の足に、興奮した斉藤が「ギブミーチョコレート、ギブミー!」と大声を上げながらすがりついた。