「言われなくてもしないよ!しかし、土方さんが心配だなぁ・・・」
沖田は縁側に足をパタパタさせながら、抜けるような青に染められている天を仰いだ。
彼らの背後に、土方の心労の最大の原因である人物が姿を現した。
「土方も水臭いな。悩みがあるのだったら俺に言えばいいのに。ところで、今日はチョンマゲをツインテール的にしてみたんだけど、どうだろう?」
得意顔で二つのチョンマゲを頭の左右に乗せた新撰組局長・近藤が、挑むような視線で彼らをねめつけた。
「ステキです。ニコチャン大王みたいですよ」
ぐったりしながら、斉藤がゲップ交じりに上司を褒め称える。
「さすがハジメちゃんだ!君にはこのツインちょんまげの秘められた魅力が理解できるのだね。ツンデレっぽくもあり、同時に無邪気なオボコ娘っぽくもある・・・だがしかし、違う部分が二つの突起物で構成されていたら、ヒギャアァァァッ!」
近藤が、びっくりした時のマスオさん的なポーズで硬直した。
「・・・この下腹部後方を襲う激痛交じりの悦びは・・・!土方、お帰りなさい」