秋晴れの午後、斉藤はすっかり大きくなったドナドナにまたがりオトコパレスの庭を目的もなく闊歩していた。
それを縁側に座った沖田がお茶をすすりながらぼんやり眺めている。空が高い。世の動乱とは関係なく、ここには季節が移ろうあわれに心を泳がせる無責任な余裕があった。
「よーし、止まるんだドナドナ。お前の乗り心地は劣悪だ」
ドナドナの背からひらりと飛び降りた斉藤はその場にうずくまり激しく嘔吐した。
「ぅう・・・沖田さんもドナドナに乗ってみませんか?」
血の気の引いた真っ青な顔で、斉藤は笑顔を沖田に向けた。
「僕は遠慮するよ。それよりも、今日は朝から土方さんを見かけないんだけど」
「ああ。土方さんなら、精神的にまいってる、って言って病院に行きましたよ」
斉藤は沖田の隣に体を寝かせると、艶っぽく瞳を潤ませながら、
「沖田さん、今だけはチューしないでね」
と甘えた声で言った。
それを縁側に座った沖田がお茶をすすりながらぼんやり眺めている。空が高い。世の動乱とは関係なく、ここには季節が移ろうあわれに心を泳がせる無責任な余裕があった。
「よーし、止まるんだドナドナ。お前の乗り心地は劣悪だ」
ドナドナの背からひらりと飛び降りた斉藤はその場にうずくまり激しく嘔吐した。
「ぅう・・・沖田さんもドナドナに乗ってみませんか?」
血の気の引いた真っ青な顔で、斉藤は笑顔を沖田に向けた。
「僕は遠慮するよ。それよりも、今日は朝から土方さんを見かけないんだけど」
「ああ。土方さんなら、精神的にまいってる、って言って病院に行きましたよ」
斉藤は沖田の隣に体を寝かせると、艶っぽく瞳を潤ませながら、
「沖田さん、今だけはチューしないでね」
と甘えた声で言った。