密談の交わされていた局長室のふすまが荒々しく開かれ、両手にそれぞれ竹刀を持った土方が入ってきた。
「ヒイッ!土方さん聞いていたんですか!?」
土方の登場に沖田は全身をガタガタと震え上がらせた。
「おいおい土方、二刀流とはお前さんも好きだなぁ」
「二刀流・・・ステキな響きですね」
うふふ、うふふ・・・近藤と斉藤が密やかな笑い声をたてる。
「外敵に臨む前に内部の敵を倒さねばならんこのときに、さらにその内部を突かなければならないとは。三人とも覚悟はできてるんでしょうな・・・斉藤、キサマ!自ら進んでそんな格好をするなぁ!」
「土方さんが突くって言ったから・・・きゃあぁんっ!」
斉藤の甲高い声がオトコパレスに響き渡った。
「土方ってけっこう問答無用だよなぁ・・・」
「そこ、脱ぐなぁ!」
ビシッ!土方の繰り出した竹刀が近藤の肉を打った。
「アッ!今日はコッチ系なの!?」
「近藤局長!今夜は夢が見れると思うなよ!」
竹刀を振るう土方の鬼の表情の中に、えも言われぬ歓喜の高揚があることに沖田は気づいた。