近藤のあごの下で、沖田が頭が左右にイヤイヤをしている。
「土方さん、僕はあのっ、あのっ・・・!」
「往生際が悪いぞ総司!」
近藤の後ろで竹刀をまっすぐに構えた土方が身を沈みこませる。
(しまった!総司を後ろから羽交い絞めにしているこの体勢では、必然的におしおきアタックに晒されるのは俺になってしまう。こうなれば、肉を切らせて骨を絶つ、だ!)
「粛清!」
気合一閃、土方が鋭い突きを繰り出した。
「ビューティフルドリーマーッ!」
近藤の嬌声の直後、
「ララバーイ!」
沖田の悲鳴がオトコパレスに木霊した。土方の手に、竹刀を通して二人分の悦びの震えが伝わってくる。
(俺は局長しか突いていないはずだ・・・まさか!)
近藤と沖田は前のめりに重なって倒れこんだ。