「やったー!さっそく街にいって無駄遣いして来るゾー!」
斉藤は部屋を飛び出していった。
「なに考えてんですか、あんたらは」
土方がげんなりしながら自分の杯に手酌で注ぐ。
「まあまあ、土方。ところで総司、さっきのハジメちゃんの情報なんだが・・・」
「いやあぁぁぁ!そんな不潔な目で僕を見ないでぇ!」
両腕で自らの体を守るように抱きしめ、身をよじらせる沖田。
「だって夏が来るんだもの!夏が来てしまうんだもの!」
「沖田・・・お前にもおしおきが必要らしいな」
脇に置いてあった竹刀を取り、土方がゆっくりと立ち上がる。
はっと身を硬くし土方を見る沖田を、後ろから飛びかかった近藤が羽交い絞めにした。
「土方やっちゃってよ!いつも俺がくらってるアレ、やっちゃって!今日は総司のサラダ記念日ー!」
新撰組副局長・土方が沖田と近藤の背後に回りこんだ。