夜 十時 

ヒロ の 家に集合した

アパートを出る間際まで 荷物もまとめてなく 

途中 酒屋によって 缶ビールを仕入れていたから

すでにもう みんな来ていた

「 おぅ 来た来た 全員集合だな・・ 」


ヒロ の 車は 車高が高い 四輪駆動

タイヤも 四輪スパイク

深い新雪で 亀の子になるコトもない

アイスバーンも ノープロムレム だ

安心して おまかせ しよう


ルーフキャリァに 四枚ボードを 結びつけ

リアゲートから 四人分の荷物を放り込んだ

ブーツ ウェア バッグ その他いろいろ

最後に ビールを・・


「 オマエ ビールだけは 忘れねぇな~  」

「 もちろん! 」


見あげると

空は 暗く静かに 晴れわたっていた

星が 数えきれず 瞬いている

でも

行き先の 山は 雪ならいいなぁ 

明日の朝 新雪を楽しめるだろうから


「 出発~~! 」