バスに乗り となりの町まで 行く

そこで また 次のバスに乗り換えた

窓は 全部開けられていたが

吹き込む 夏の昼前の風は 強い日差しのなか

ただ 吹き抜けるだけで 涼しくもない


駅に着いて 電車に乗る  電車は ひさしぶりだ

席に座り 窓のそとを眺めながら おにぎりを食べていた

しばらく・・ 海が 見えてきた

「 わぁ  海だぁ 」  

キラキラ 海面の 波たちが輝き 揺れている


その遥か 向こうに 入り江の港からつづく 岬が見えていた

母に 「 むこうは アメリカ? 」 と 訊いた

なぜか まわりの大人たちが 笑っていた

母も 笑っていた


五つ目の駅で降り また バス だ

電車は 楽しかったけど バスは もう飽きていた