夕方まで 浜辺で時間をつぶした


ボード 持ってくれば よかったな

波は小さいけれど きれいなブレイク だ

波と遊んでいるだけで 半日くらいは 悩まずにいられるのにな

なんて 思いながら 車のなかで コンビニ弁当を食べて

ただ  ただ・・  波を見ていた


夕方 

ビジターたちが いなくなり

たぶん ローカルだろう

また 少し サーファーが 増えてきた

そろそろ いい時間かもな

彼女の家に電話をした

彼女の母親がでた

「 エリさん いますか 」

「 はい ちょっと待ってネ 」

母親は ふたりのコトを知っていたから

すぐに 彼女を呼んでくれた

浜辺にいる間 時間はたくさんあったけれど

何を話すかは 何も考えてない

「 モシモシ 」

彼女の声だ  今のオレには 天使の声だ

しばらく話をしたけど どうしても言い訳っぽくなってしまう

とにかく 会って話がしたいと伝えたけれど

ダメだった

彼女と会うコトはできなかった