となりの クラスの 彼女は

いつも 笑っていた

朝 登校してくるとき・・

廊下で すれ違うとき・・

はじける程の 笑顔で 友達と笑っていた

サラサラ揺れる ちょっと栗色の髪に

いつも 惹きつけられて 視線を奪われた


そんな 彼女が 部活のときは

必死な顔で ボールを追い 時に  泣いて いた

好きだった・・
 

二年 三年 と クラス替えのたびに

彼女と 同じクラスになることを 願った

彼女との距離を 近くしたかったから


願いは 叶わなかった


彼女と ひとことも 言葉を交わすこともなく

三年生の 冬 に なっていた