風は 少し涼しくなり 赤トンボが飛んでいたが

空は まだ 夏空だった

段々畑の日陰 風だけが緩やかに 流れてゆく

こんな場所は スズメも居心地が いいのだろう

あちらこちらで 何かを ついばんでいる


たぶん こうなると思っていたから

ポケットに ナイフと タコ糸を持っていた


畑のはずれの 木立ちにいき 強くて しなりのいい木の枝と

細い竹を 切ってくると

スズメが 集まっていたあたりに 

ワナ を 作りはじめた