その家の 古紙を みんなが 運んでいるとき・・

「 オィ これ・・ 」

友達が リヤカーの本の束の中から

一冊の本を 抜きとった


女の人の 裸の写真の本だった

目の部分が 黒い線で 隠れていた

なんか・・  興奮した

塀のうしろに隠れて ふたりで ページをめくり 見ていた


「 わぁ~~~っ! 」

よっちゃん の 声が聞こえた

荷物で 重くなったリヤカーに 加速されて

止まらなくなった自転車に乗った よっちゃんが・・

「 とめて~  とめて~~っ! 」


そのまま 坂を下りおり 道路を横切って

田んぼに落ちて 見えなくなった


「 あんたたち~ なにしてんのよ! 」

委員長が こっちを見て怒鳴っている


よっちゃんの ことより

エッチな本を どこに隠そうか・・

そればかり 心配していた