そんな人の顔がこんな近くにあるなんて．．．。

身が持たないに決まってるでしょ！？

少しだけ、ソッと斗亜くんの顔を覗き込んでみる。

絶対にそこらへんの女の子よりきれいだよね．．．。

なんて思いながらじーっと眺めていた私。

すると突然斗亜くんの目が開いて、グイッと腕を引かれた。

「きゃっ．．．っ\\\」

驚いて閉じていた目をゆっくり開けると、すぐ近くには斗亜くんの顔。

私が座っていたのは座席の窓際。

つまり、私は今斗亜くんと窓にはさまれているってワケです。