「...ていうか、何で先輩まで一緒に行くわけ?」

「なんでって...」

さっきからとてつもなく眠そうに話すこいつは、斗亜くん。

「ま、別にいいけど。」

自分から聞いてきたくせに興味もなさそうにそっけなく返す。

「どうだか?本当は私が来て嬉しいんじゃないの?」

私も負けじと馬鹿にしたように笑ってみせる。

「は?何言ってんの、あんた。」

が、こいつは痛くもかゆくも無いと言うように言い返してきた。