そして波乱の修学旅行は幕を閉じた。

結局あの日、先に合流していた3人と私も少し遅れて合流した。

三崎は何かを感じ取ったみたいだけど、何も聞いては来なかった。

でも、やっぱり大河は優しかった。

次の日はクラスごとに分かれて観光だったんだけど。

朝、大河と偶然会って、うつむく私に、

優しく頭をポンポンとして、「ごめんな?」って言って笑った。

自分のほうが辛いくせに、大河はどこまでも私を気遣ってくれた。

そして、「お前は、そんな顔すんな。」と言ってどこかへ行ってしまったんだ。

その優しさが素直に嬉しい。

でも、その優しさに胸が傷んだ。