結愛が居なくなった場所にズルズルと座り込む。

「....っなんで」

俺は、別に振られた事が悲しかったわけじゃない。

『ごめんっ....ごめんねっ!』

ただ、あの時の結愛の苦しそうな顔が頭から離れない。

何かを必死でたえているような

驚きと戸惑いの入り混じった

今まで出一番辛そうな顔をしていた。

好きな子に、そんな顔は絶対にさせたくなかった。

俺が...俺の自分勝手な行動が...結愛を傷つけたんだ。

そんなに俺の告白がいやだったのか?

それとも何か、俺には言えないことを抱えているのか?

考えても、何も分からない。

「クソッ.....」

俺の頬を、一筋の涙が伝った。