「まぁな。校門のところでばったり会って。」

「な?」と三崎のほうを振り返る怜。

怜は大河とも仲が良いし、たまにしゃべったことはあったけど...。

改めてみると凄く整った顔立ちをしているほうだと思う。

なーんて、ボーっと見ていたのがいけなかったらしい。

「?どうかした、夏輝?」

「何、お前まさか、怜に見とれてたとか?」

二人から声をかけられる。

怜は不思議そうにこちらを見ている。

...が、大河なんてフッと意地悪な笑みを浮かべていやがる。

二人からの視線がとてつもなく痛い。