.....はい?

送ってくって.....。

「あんた、ケガしてるでしょ。」

「あ....。」

きっとさっきのこと、気にしてるんだ。

斗亜くんのせいじゃないし、別に何ともないのに。

「ありがとう、でも別に大丈夫だよ?」

もう痛くもないし。いや、少しは痛いけどさ。

そう断っても、斗亜くんは引く気はないらしい。

「いいから、行くよ。」

私のカバンをひょいっと持って、さっさと歩いて行く。

えっ!?帰るの決定ですか!?

....ま、いいか。

ここは素直に送ってもらおう。

私は急いで斗亜くんを追いかけた。