俺は今まで、先輩の何を見ていたんだろう。

先輩は.....俺のこと、好きでいてくれた。

俺は自然と先輩を抱きしめていた。

優しく、先輩を包んで、守ってあげられるように。

「....っ、バカでしょ、」

一体どれだけ一人で悩んできたんだよ。

『ごめん、ねっ....』

あの言葉を、どんな気持ちで言ったんだよ。

俺は.....

「俺は今でも....あんたが好きだよ。」

「....っ、うん。」

「一緒にいていいの?俺のこと、嫌いになってないの?」

俺はそばにいて、あんたが苦しむなら、俺は離れようと思ってた。

でも、俺がそばにいて、あんたが笑ってくれるんなら、

「ねぇ、あんたは...ずっと俺のそばにいて。」

「私もっ、一緒にいたいよっ!」

泣き続ける先輩を、俺はただ抱きしめた。