今だってきっと、先輩は一人で苦しんでる。

一人で、いろんな想いを巡らせて...。

『さよなら。...斗亜くん。』

その時ふと、先輩の声が聞こえた気がした。

「....っ、ふざけんな、」

ねぇ、先輩。

俺さ、先輩に出会えて、変われたんだ。

『もしかして、入部予定の一年生?』

『斗亜くんは、何も分かってないよ。』

『こんなに夢中になれるのって、好きだからじゃないの?』

『何、ヤキモチ?』

『またね。』