なんで....。

なんであんたはいつも、そうなの?

あんた、そんなに強くないでしょ?

辛いことも、苦しいことも、すべてを一人で抱え込んで...。

どれだけ涙を流したんだろう。

どれだけ苦しんで、悩んだんだろう。

たった一人で、今まで...。

「っ、はぁ....先輩っ」

俺はただひたすら空港に走っていた。

大河先輩も、さすがに時間まではわからなかった。

もしかしたま、もう行ってしまったかもしれない。

でも、信じたかったんだ。

もう一度、もう一度だけでいい、先輩に会いたかったんだ。