「まもなくイギリス行き___」

空港内にアナウンスが響き渡る。

私は荷物を持ち、静かに歩き出した。

ありえないと分かっているのに、あなたが着てくれることを期待している自分に呆れる。

そして私はこんなにも、斗亜くんが好きだったんだと実感する。

「さよなら。...斗亜くん。」

伝えられなかった沢山の思いを

伝えきれない沢山の思いを残したまま

私はその場を後にした