もう、俺は先輩には会えない。

もう先輩は、ここへは来ないつもりなんでしょ?

あんたが何を抱えているのかなんて、分かんない。

あんたが分かんないよ。

でも、でも俺は....

「それでも俺は、あんたと離れたくないんだよ...。」

勝手だって、分かってるよ。

あんたには、いつも笑顔で居て欲しかった。

でも今、あんたから笑顔を奪ったのは...俺だから。

俺は、もらった手紙を強く握り締めた。

その上に一粒の、雫が零れ落ちた。

頭の中がぐちゃぐちゃで...。

もう何も、考えられなかった。

....何も、考えたくなかった。