ただ今数学の授業中です。

私と大河は隣同士だからよく二人でしゃべっているんだよね...。

話すのに夢中になってて、全然聞いてなかったんですけど...。

先生は黒板のほうを向いていて、私達が話していたことには気がついていないらしい。

仕方なく黒板のほうに向き直り、問題を眺める。

んー...出来なくは無いんだけど...。

この問題、もの凄く面倒。

はぁー...何でこんなときに当てるかな。

しぶしぶ黒板を眺めながら問題を解いると隣から馬鹿にしたような声が聞こえた。

「何、結愛、解かないの?それとも...解けないの?」

その声に隣を見ればフッと笑う大河と目が合った。