「大体お前はな...って、何笑ってんだよ。」

気がつくと私はくすくす笑ってしまっていた。

だって、そういう大河こそ、相変わらずだもん。

まるでお母さんみたい!

...が、笑っていられるのはここまでだった。

「ふーん、お前、今何の時間か分かってて笑ってんの?」

意地悪な笑みに変わった大河が首を傾げて問いかけてくる。

こういうときの大河は...間違いなくヤバイ。

「はい。すいませんでした。」

この後私がさらに大河による説教をうけたのは言うまでもない。

最後の最後まで変わらない二人を、

クラスメイトたちはいつものように笑って見守っていた。