「.....っ、結愛!」

そこで俺が見たのは、教室の真ん中で倒れている結愛の姿だった。

...思わず泣きたくなった。

結愛が倒れているところは結愛がぶつかったのか机が倒れていて、

苦しかったのか胸の辺りを押さえて床に倒れている。

俺は静かに結愛のもとに歩み寄った。

「大河っ!」

結愛の傍には泣きながら結愛の名前を呼ぶ三崎と、

その隣で同じように必死で名前を呼ぶ怜が居た。

三崎は俺に気づくと泣きながら助けを求めてきた。

その場にしゃがみこみ、そっと結愛を抱き寄せる。

「結愛!結愛!」

名前を呼んでもピクリとも動かない。