そりゃあ確かに、斗亜くんのプレーしている姿はかっこよかったと思う。

思わず見入っちゃったくらいだし。

でもさ...ちょっと練習の邪魔じゃない?

ましてや、あんだけ見事にスルーされて、それでも懲りないんだからすごい。

それにさ...

「ちょっとあんた。」

「あ、はい。」

いつの間にか私の目の前までやってきていた斗亜くんが妖しく笑う。

「何、あんたまで俺に見とれちゃった?」

「っ!ち、違います!」

こいつ、とんでもなく意地悪なんです。