「...そっか。分かった、ありがとな。」

「別にいいよ。」

「そういえば、サッカー部はどうだ?」

「あぁ、相変わらずってカンジだな。

 まぁ、楽しくやってるよ。」

「そっか。」

コイツは2年でキャプテンを任されてから、本当に頑張っていた。

俺はそれを近くで見てきたから。

「良かったな。」

「あぁ。」

そんな他愛の無い会話をしていられるのはここまでだった。

ふと周りに視線を向けると、さっきまでは気にしていなかったけど、

いつもより俺たちの居る廊下が騒がしいことに気がついた。

「なんか、騒がしいな。」

隣に居た拓斗も、それに気づいたのか周りを見ている。