「だから、あんたは笑ってて...」

一瞬、遠い昔の記憶がよみがえった。

『何泣いてんの?』

幼かった私を慰めてくれた男の子。

あの時と似てる...。

なぜかとても安心できて、私はそのまま意識を手ばなした。

そんな私を斗亜くんはちゃんと受け止めてくれた。