せんぱいは相当おびえているのか、パニックで俺が分かっていない。

俺から逃げようと必死に暴れる。

.....はぁ、しょうがない。

「先輩!落ち着けって!」

さっきより少し大きめに名前を呼ぶと、暴れていた先輩が俺を捕らえた。

涙をいっぱいに溜めて、今にも壊れてしまいそうな先輩。

俺はそんな先輩を静かに抱きしめた。

...あれからしばらくして。

先輩も落ち着きを取り戻し、今までの出来事を少しずつ話してくれた。

大体の予想はついたし、とりあえず一安心。

.....なんだけど。