『───トントントン…』 ヒールで歩く音が地面に響く。妙に心地よい音。 そして今日もまた始まる私の何気ない平凡な生活。 毎朝冬の冷たい空気が肌をひんやりさせ息が白い。 いつも1人だがこの時が一番1人で居ると実感できる唯一の時。 駅に向かいスムーズに足を進めてく。 ─この時はまだ知らなかった… 私がアイドルにプロデュースされるなんて…