『ありふれた崩壊』 付加価値のない愛を基本に 僕は日々を巡る 真の平凡さはとどのつまり 滅多に手に入らない それは野生の大豆みたいに ありふれているのに ありえない 暮らしにあふれかえる数奇と波乱 平穏さと普通さが幻のようだ 価値はなにもかも曖昧になり 数奇も波乱も日常ならそれが平凡だ 愛に付加価値がないなら 波乱や数奇にそれがあるわけがない 空気のように当たり前に呼吸する 空気がない場所でさえ 愛は充満している 小さな部屋の窓から差す日の光 夢のようだ 夢だから、ね