綺麗な青空だ…今日も教室の窓から見える空は青空だ…

星井 飛鳥【ﾎｼｲｱｽｶ】はどこにでもいる普通の高校2年。

普通に勉強も出来るし運動もそこそこ出来るし友達だってたくさんいる…でも恋愛だけは中途半端で終わってしまう…

中学の時も何人かとは付き合った…でも
みんな長くて半年短くて3ヵ月ぐらいで別れてしまう。

だから最近友達から『男運悪いねぇ』って言われる…

男運か…男運悪いのかなぁ…


ｱｽｶは休み時間屋上へ。

『飛鳥！な～にやってんの?』

親友の河原 菜緒【ｶﾜﾊﾗﾅｵ】

中学の時からの親友で現在女子バスケ部に所属中

そしてバリバリの彼氏持ち

『飛鳥～いい加減彼氏作ったら』

『出会いが無いの…』

『待ってても来ないよ～探しに行かなきゃ』

『ハァ…』

『菜緒！』

『敬！』

菜緒の彼氏神崎 敬也【ｶﾝｻﾞｷｹｲﾔ】

最近付き合い始めたばかりで男子バスケ部に所属中

『あたし戻るわ』

『えっ…行っちゃうの』

飛鳥は二人に軽く手を振り屋上を出た。
菜緒は正直裏切り者だ…

中学の時菜緒とあたしは最初恋のライバルだった…

あたしも菜緒も同じ人が好きで良く対立した。

けど同じ日にあたしも菜緒も好きな人に告白して両方完敗した…

それをキッカケに菜緒はあたしの相談相手になった…

菜緒はあたしがいつも恋を中途半端にしてしまう事を知っている…

でも菜緒は彼氏をどんどん作っていく

今の彼氏でもう5人目だ…

うらやましいなんて思わないけど…

ちょっと憎かったりする。

『うわ！』

飛鳥が廊下を歩いていた時男がぶつかって来た。

『すまんケガあらへんか』

『だ、大丈夫…』

『そっかぁ～ホンマすまんあっじゃあ急いでるさかいまたな』

男は去って行った…


彼との出会いがあたしの止まっていた時計の針を動かした