「ん~~~」

みみが苦しそうに唸る。

「無理そうかい?」

佳伊が聞く。
高露はハラハラしながら莎羅を見ている。

隼の面々は莎羅のデータを取っている。

「嘘だろ」

守が声を上げる。

「どうしたの?」

沙耶が駆け寄る。

「見てみろ。脳波がわずかだが…」
パソコンのディスプレイを指す。
かすかに上下している脳波が出ている。
「本当だわ…信じられない…」

その時、脳波が大きく波打った。

「あっ!」

それを見て4人が声を上げた瞬間、バチィィィン!!!という音が部屋に響いた。

「何の音だ?!」

隼の面々にも聞こえた。高露は固まっている。羅我は宙を見ている。
佳伊がみみに駆け寄った。

「どうした!?」

「跳ね返されました」

「どういうことだ?!」

高露が怒鳴った。