眼鏡をあげながらドクターと呼ばれる柿崎が不服そうに言う。

「科学の隼で金魚の世話になるとは…」

「まぁ、死んじゃったら僕たちは何も出来ませんから」

はするが言う。

「というより、出来るなら是非知りたいね」

まゆ前の守が続く。

「仕組みを、さ。だって科学の極みじゃないか。死人を生き返らせるなんてさ」

沙耶が小声で言う。

「一人以前、死にかけの人を助けたらしいわ」

「死にかけだろう?今回は死んじゃっているんだぜ?」

ドクターがどうしても信じられないという感じで言う。

「君たち静かに」

佳伊がシーっと手を口に持っていく。

「じゃあ、みみ」
「はい」

全員が注目する中、みみは緊張もせずに始める。
2mくらいのオーラがみみから出る。

「おー。相変わらず凄いオーラ」

佳伊が感心して言う。

「は?オーラ?どこに?」

隼の4人はきょろきょろしても何も見えない。

「見せてあげたいねぇ」

佳伊は意地悪そうに言った。