「彼女が莎羅ちゃんを蘇生するみみだよ」

改めて佳伊が紹介するが高露にはなんで金魚が喋っているのかの方が気になった。

「おい、園実。何で喋るんだ?この魚」

「魚じゃない!!みみって言って!」

「どっちだっていいじゃねーかよ。」

「よくない!みみに失礼だよ!」

「失礼だぁ?生意気なガキだな」

2人のやり取りに佳伊が割り込む。

「高露…小学生と同じレベルで喧嘩するなよ…」

「喧嘩はよくないですよ」

みみが口を外に出して高露をなだめる。

「金魚に何が出きんだよ」

みみをつっつきながら言う。

「ちょっとみみをつっつかないでよ!」

園実が怒る。

「みみはね、俺たちにも無い能力があるんだよ」

「無い?」

佳伊の言葉にみみを見つめる。

「俺たちは簡単に言えば脳が人より働いているから超能力があるわけだが…」

「あ、そうなの?」

佳伊はがっくりとする。

「高露は何も知らないんだね」

「うるせーな」

高露の横柄は態度も佳伊は気にしない。

「みみはそれ以上働いているわけだ」

「だって金魚だろ?元の大きさが違うじゃん」