佳伊はソファに座った。

そして美野里の言ったことを思い出していた。




─ここまでよ─



どういう意味だろう？
もう会うことが無いって事か？

でもすぐ会うことになるって言ってた。

美野里のすぐっていうのはいつなのか見当も付かない。


美野里は超能力者の中でも絶対の存在だろう。

予言も予知も引っかからない。

突然現れるのだ。



だが唯一相談出来る相手だ。

２０年会ってなかったがその時に言われてたことは今でも役に立っている。


「地位に溺れるな」

等々……


そして２０年間覚えていたこと。

「私、自分がどうやって死ぬのか知ってるの」

それは自分の運命を知ってるって事だ。怖くないんだろうか？



とにかく、美野里のデータに期待したい。

モノにならないことをわざわざしにくる人間じゃないからだ。