「佳伊様は何の用だったんですか？」

はするが聞くと沙耶はなんて言っていいのか分からなかった。

でもデータが取れるということは言わないといけないので佳伊に説明された通りに伝えた。



「はぁ？」

最初に声を出したのは守だった。

「タイムトラベラー？」

「理解を超えますね」

はするが眼鏡を直す。

沙耶も何て答えたらいいのか分からない。


「…とにかくデータを取るから」

「未来人のか？」

ドクターが皮肉って言った。

沙耶はため息をついて、そうよ。と言った。



前から思っていたのだ。
管理人と隼のこと。佳伊はどうしてま逆の組織を作ったんだろうか？
隼は理科系の博士号を持っているのが当然くらいの組織だ。

佳伊も勿論多数の博士号を持っている。


でも超能力も持ってるからそんなに違和感がないのだろうか？
科学で解明されてないのに…

自分は違和感が有り有りだ。

それでタイムトラベラーだと言われてもちっとも信用できない。

沙耶の頭の中はごちゃごちゃだった。