きみと俺は幼なじみ。ただそれだけの関係。それ以下でも、それ以上でもない。友達以上恋人未満みたいなやつ。でも、俺はきみのことを友達とも幼なじみとも思ったことないよ?










朝はいつもきみと登校する。2ケツで俺が自転車を漕ぐ。これは中学から変わらない。中学が少し家から遠くなったから2人でチャリ通にした。でも、うまく乗れないきみは危なっかしくていつの間にか「後ろ、乗れよ」って言ってた。今思うと、俺かっこいいじゃん!って思った← その時、少し照れながら後ろに乗っておずおずと俺の腰に手を回したきみに期待した自分がいた。











教室に入ると、友達のところへ行き「昨日先輩がね…」と可愛い笑顔で話すきみ。きみの好きな先輩は宮ちゃん。俺の友達。俺から紹介したくせに今更後悔。。初めて会った時2人とも顔を赤らめて…両想いなんだって分かった。中学の時みたいにきみが想いを伝えられないまま、別々の道に進めばいいのに、と思う俺は最低だな。











まぁ、すぐに2人は付き合うと思う。宮ちゃん、意外と素直だし。だから、フリーのきみと今日はとことん遊んで、、あわよくば気持ちも伝えたい思う。それでギクシャクしても、2人が付き合ったときはかっこよく「幸せになれよ!」って言ってやる。きみが俺にすればよかったと思うくらいかっこよく、、、













なのに、神様は酷いよな。俺の気持ち知ってんのに、酷すぎるだろ…