「………………え、遼?!!」



そこに立っていたのは
いかにも部活帰りですって感じの遼だった。



「え…ど、どどどうしたの?」


自分の気持ちに気づいてしまった私は、思わぬ遼の登場につい吃ってしまった。


「これ。
たまたまクラスで中道に会って、持ってけって。」

「ゴローちゃんが?」


教室にあった私の鞄。