おじさんは昨日の夜に肺炎を起こし、それからずっと予断を許さない状況が続いているのだと、

目の下にくっきりとクマを作って、疲れた表情のおばさんが教えてくれた。


集中治療室のガラス越しに見たおじさんは、蝋人形のように真っ白で、

身体がひとまわり小さくなったように感じた。

色んなチューブや線が体中に巻きついていて苦しそうだった。



心のどこかでまだ遠いものだと勝手に思い込んでいたおじさんの死の予兆が、

突然背後に迫ってきて息苦しくなった。