中間試験が終わり、息つく間もなく来週には体育祭がある。
二学期は次から次へとイベントが目白押しで、慌しく毎日が過ぎていく。
放課後、体育委員の集まりから解放されて教室に戻ると、藤原が頬杖をついてぼんやりと窓の外を眺めていた。
「こんな遅くまで何してんの?」
俺が声をかけると藤原がゆっくりと振り向いた。
逆光で藤原の表情はわからないけど、一瞬、泣いているのかと思ってドキッとした。
「別に、何も。ぼーっとしてただけ。――あ、紙飛行機飛ばそうと思ってたの。ほら、これ」
藤原は机の上の紙飛行機を指差した。
二学期は次から次へとイベントが目白押しで、慌しく毎日が過ぎていく。
放課後、体育委員の集まりから解放されて教室に戻ると、藤原が頬杖をついてぼんやりと窓の外を眺めていた。
「こんな遅くまで何してんの?」
俺が声をかけると藤原がゆっくりと振り向いた。
逆光で藤原の表情はわからないけど、一瞬、泣いているのかと思ってドキッとした。
「別に、何も。ぼーっとしてただけ。――あ、紙飛行機飛ばそうと思ってたの。ほら、これ」
藤原は机の上の紙飛行機を指差した。