「待ちうけの犬可愛いなって。買ってんの??」


あたしは黙ってコクリと頷いた。


「名前は.....??」



「......ベン」


ベンが可愛い....??そんなの当たり前。



「昨日も思ったけど犬好きなんだな。」



「だから何??どうせお前ってそんな趣味あんだって思ってんでしょ。」



お前にそんな趣味似合わねーとか思ってるくせに....。



紘海は少し考えた後、



「........いや、犬も可愛いけどお前のが可愛いなって。」



そう言ってあたしの頬に柔らかい唇が触れた。



「.....!!??」



あたしは突然のことにビックリして頬を抑えて固まった。