でも引っ掛かる…
やっぱり…奏様の…か?
「あの!本当気にしないでくださいね…」
俺の顔を覗き込みながら
いってくる金髪の子
そこに銀髪の子が…
「真夏大丈夫だよ。初対面の人だしアホっぽそうな人だから気にしてないよ~」
なんていってくる
さっきからこいつ俺のこと嫌ってるようなそぶりばかり…
何なんだよ。本当…
「アホじゃないし…」
ボソッというと銀髪の子が
同じくボソッっ
「アホっぽい!!」
「はぁ?何なんだよお前さっきから!」
「うっさいなぁ!ちったぁ静かにしとけよ!」
イライラする
本当何なんだ!初対面の奴なのに
俺はイラツキを隠せない。
相手もだ。
俺はもう…牧川と呼んでやる!!!!!(←呼び捨て)
そこに優しい金髪の子がまた、牧川を叱った
「なんで私!?」
「成が悪いよ」
「ムー……!ていゆうか、真夏、コイツに優しすぎだよ!誰か分からないやつなのにっ…!」
と牧川が俺をビシッと指して言い出した。
俺は
「は?人指すんじゃねぇよ!」と一言
そこに…広田さんが
「そうだよ成!指しちゃだめ!初対面なんだから優しくするのは当たり前でしょ?ほら謝って?」
優しい…やっぱり優しい
なのに…こいつ牧川は!!
「やだ!なんで謝んなきゃなんないの?コイツ嫌い!フンッ!」
プイッとして何処かにいってしまった
「あ…こら!成!」
はぁ…とため息をついた広田さん。
「あ、あの広田さん!」
俺はよんだ。
「え?あ、真夏でいいですよ。ていゆうかすいません。成、男の人苦手で夫の大地さんしか無理なんです。変わりに謝ります。」
深々と頭を下げている広田…ぁっ…まな…つ?…
ホントにいい子だとおもう、
しかしあいつはイラッとくる。
俺は
「大丈夫ですよ」
と笑顔でいうと…
ぱぁぁと顔を明るくして
満面な笑顔でニコッと
「ありがとう♪」
といった。
ッ!//ドキッ////
は.....なんだ.
この感じ…
俺………おれ…
今ので……………
恋に落ちた……………?
ッッッ…////やべぇ
ポーッと真夏をみている俺。
本人は気づかず服を選んでくれている。
「神崎さん?こんなのどぉ?」
てけてけと歩きながらおおきなお腹を支えながら服を見せてきた。
『神崎さん』って…なんか硬いよな…
やっぱり好きな人には下の名前でよんでもらいたい
俺はダメ元でいった。
「…ッ『神崎』じゃなくて八代でいいですよ」
俺は笑顔で言った。
でもその笑顔は固まった……
困った顔で…
「……え?…あ…いぇ…やめときます…ごめん…なさい」
「な…なんで…?」
真夏はカァと顔を真っ赤にした。
俺は嫌な予感がした
「……/////....男の人のしたの名前は……元?旦那//しか呼びたくないんです。あの……ッごめんなさい....」
やっぱり…
嫌な予感は当たったんだ。
何いってんだよ俺!
ありえねぇ…
恥ずかしいしっ
一応人妻だし、赤ちゃんもう少しで生まれるし、
元?旦那のこと
まだすきなんだな……
やっぱり…奏様の?
いやいや…考えるのはやめよ。
俺の真夏に対する好きな気持ちがえぐられそうなくらい、いてぇよ。
っ…はぁ…俺最悪だ
真夏の笑顔一つで舞い上がって…
恋に落ちたとか……
ばかだなぁ俺。
もし…………もし!!
真夏が奏様の愛してる人なら……
俺どうしたらいい?
奏様のお父様(会長)には
家族がいないこんな俺をひきとってくれて育ててくださった恩がある。
やっぱり…この気持ちは蓋すべきなんだ。
俺はその後
服を真夏と牧川にえらんでもらい服を買った。
俺はお礼をし、
気になっていた真夏の旦那をきいた。
真夏は顔を真っ赤にし…いつもお守りとし持っている…
旦那と真夏のツーショットをみせてもらった。
そこにはやっぱり……
笑顔の………
奏様と真夏が写っていた。
あぁ…やっぱりな…。
俺……
影で真夏を支えてやろう!
そう思った。
いつか奏様と永遠な愛を誓えることを祈っている。
それからは奏様の愛しい真夏を見つけたから頑張って監視をすることにした。
真夏には俺と奏様が知り合いだというのはあえて言わなかった。
真夏side
はぁ~…
もうちょっとで赤ちゃんが生まれるかも…
不安になってきた。
予定日は明日だし…
そう…今日は…3月22日…
ぷるるるー……
あ…家の電話だ…
誰かなぁ?
「よいしょ!っと…」
あー…痛い痛ぁい(泣)
腰が…
電話電話!
「チッ!遠すぎ電話!!たくっ!」
痛いのに…
ピッ…
「はい…広田ですが。」
「あ~俺!おれ!」
はっ?間違い電話?俺俺…て…
「どなたですか?」
「だから俺俺だって…」
も~なんなの?
「私はオレオレ詐欺に付き合っている暇はありません。さようなら。」
「わぁ~!待て待て!!真夏!俺だよ神崎八代です!」
え?あ…神崎さん!?
あれから神崎さんとは友達として仲良くなっている。
携帯ではなく神崎さんには家電をおしえた。
「てゆうか俺の声忘れた?」
うん。かもね…( ̄・・ ̄)
と、思いつつも…
「うーん。忘れてませんょ。多分…」
「『多分』って怪し過ぎ(笑)」
うん。ごめんなさい。神崎さん…
ヤバいんです。
お腹が……
そう思った瞬間…
パシャッ――――
「へ…?うそっ…!ャダッ!」
破水だっ………!
下をみたら
ぽたぽたと……。
「え?どうした?真夏?」
あ!神崎さんと電話中だ
とりあえずきろう。
「あ…神崎さんごめんなさい。また折り返し電話します。すいません。」
そういいぶちっときり、
成に急いで電話した。